↑ 1980年6月 ネリス空軍基地で撮影されたF-5E/74-01508。
F-5E's   Page
Page-3

このページでは、ネリス空軍機ででスタートしてアグレッサー機の迷彩の基本パターンとなった幾つもの塗装例からグレー系統の例を集めてご紹介したい。一般的にT-38A時代の迷彩パターンを踏襲した基本5種のマーキングの中で、最も機数が多く、その後の派生形も多かったのがゴースト・スキームと呼ばれたグレー系迷彩である。曇り空や晴れ間にも溶け込む濃淡の2種グレーと薄いブルーの3色迷彩でネリス空軍基地で確認できたものでも20機近く存在した。またグレー系統のマーキングは、後にニューゴースト、ニューゴースト・ネガティブ。そしてグレースキーム、3グレイ・スキームなど多彩な派生形を生み航空ファンを魅了した。但し 1980年撮影の私の写真ではゴースト・スキームしか得られなかった為、ページ末にイラストで派生形を並べてみたい。

74-01509
74-01512
74-01539
74-01539
↑ 1980年 ユタ州ヒル空軍基地において カナダ空軍、アメリカ海軍も参加した大きな演習「Red・Max・Alfa」に飛来していたF-5E。バックにはカナダの黒いフリーダムファイターCF-5が並んでいる。
74-01538
↑ 1979年5月カナダのコールドレイクで撮影されたF-5E/74-01540。メープル・フラッグ傘下の機体。
74-01505
ネリス空軍基地の外を走る国道から撮影した57h FWWのF-5E。ファントムに比べ相当小柄な機体であることがお分かりになると思うが、ファントムのような大型の機体が多い米空軍では、小型のMig戦闘機を前方に捕らえた時の距離感が取れず撃ちもらすケースが多かったらしいので、F-5Eは対戦相手としても手頃な大きさである。 後ろには474th TFWのF-4Dがいる。1980年3月の撮影だが、この年の11月には474th TFWは、最初の2機のF-16A.が配備され、翌年末にはネリスからはF-4Dの姿が消えた。
NEXT
click here
HOME
74-01514
74-01516
57th FWWでは、Modex05番(74-01505)から19番(74-01519)までの連続したシリアルの機体を所有していたが、この内 6番、7番、11番以外の12機は、すべてゴースト・スキームと呼ばれるマーキングを施していた。この迷彩パターンは、上空での戦闘で最も視認しにくい塗装と言われ、対戦相手の戦闘機にとっては見つけにくい いやな相手だったはずである。
74-01536
↑ この機首番36のF-5E(74-01536)から41番機(74-01541)までの6機も、全てゴースト・スキームで配備されたが、どの機体も後に3-4回の塗装変更をして姿を変えている。因みにこの機首番36号機はゴーストからシルバーへ、そしてグレー・スキームへと2回のお色直しをしている。
74-01540